デザインの力
弊社の仕事で空き家や事業再生の提案で無くてはならないのがデザインです。
もともと独立をして会社を立ち上げるまで金融一筋(一時期、人材サービスもありましたが)で、営業的な仕事ではあったのでとにかく提案書を作る続けていた気がします。相手に伝えるために、如何に分かりやすく、如何にメリットがあるのかといった外部向けもあれば、内部の稟議を通すためのコメントまで。
どんなに良い話でも、どんなに良い条件であっても伝わらなければ意味がありません。文章は起承転結だ、いや結が最初で・・ナドナド色々な人の教えやビジネス本などを聞いて読んで、悩みに悩んで、作りに作ってもう何100書いたことか・・。
ところが、今の仕事でデザインの人達と絡むことがでてくるようになりましたが、その本質が提案書4枚、5枚で表現していたものをたった一言で表現するような的確な理解力で、目から鱗が落ちた気がします。クライアントのニーズ、現況、環境を把握して言葉にする、図にする、そのために絞り込んでいく能力がすごいと思っています。建築では、ニーズや使い勝手が表現されているし、その中にきちんと主張が表現されている気がします。見よう見まねで作られたものだと、出来た当初はよく見えてもすぐに崩れるというか、基礎・基本がないのが露呈する感じです。
なので、弊社でコンサルに絡んだ建築の仕事にはデザインがありきと思っていて、デザインにはそれだけの力があると考えています。